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ホタル生まれました

井戸の方はうまくいかず、気力も体力も消耗して少しガックリきていますが、ホタルの方は順調で、孵化が始まりました。
孵化1
拡大2
さっそく、殻を砕いたカワニナを入れておきました。

孵化に備えて、飼育容器に入れました

そろそろ産卵から20日近くなったので、ホームセンターで飼育容器を買ってきました。
1辺30センチくらいの樹脂製整理箱ですが、蓋に空気の抜ける穴が開いていて(取っ手ですが)、エアポンプのチューブを通すのにちょうどよい穴が開いています。
先輩方のアドバイスに従い、容器の底に紙ヤスリをかけました。幼虫が這いやすくなるそうです。
飼育容器
写真はありませんが、この中に100均で飼った樹脂製のザルを逆さまに置き、その上に卵のついた水苔をのせています。
ポンプは、安くて静音タイプの GEX e-AIR 1000SB です。

カワニナの確保と“決断”

ホタルが孵化したときすぐやれるように、餌となるカワニナを確保しておくことにしました。
カワニナは、横の小川でいくらでも獲れますが、ホタルにやる前にヒルを駆除する必要があります。
駆除方法は、ざっと以下のとおり。

1. 水道水でガシガシ洗う(ヒルが出る出る)
2. 3%の塩水に1時間浸ける(1時間くらいなら、カワニナは平気なようです)
3. 水道水で塩をしっかり流す

後は、発砲スチロールの箱に水を入れて、野菜くずや鯉の餌を与えて飼っておくのですが、大量の糞を出すため、水がものすごく汚れます。
ボウフラが湧くのもいやなので、毎日水替えすることになりましたが、結構面倒です。

『自噴井戸』でも述べたとおり、井戸水は近所にいくらでも湧いていますが、毎回汲みに行くのはやはり大変。(よそのものだし)
水道の汲み置きでもよいけれど、急な要求に対応できない。

...と、あれこれ考えた末、後々幼虫の飼育のことも考えて、井戸を掘ることにしました!
ただし、金はかけられないので、自分で掘っちゃいます!

産卵を確認

ホタルをケースに入れて、6日目。
ピンセットで水苔を探ってみたところ、卵が付いてきました。
交尾は確認していましたが、はたして産卵したかどうか不安でしたが、これで一安心。
まず、最初の関門はクリアしました。
卵
20日ほどで孵化するということですので、それまで水苔を乾燥させないようにして待ちたいと思います。

成虫を交尾させる

ネットで検索すると、けっこう多く飼育記録がアップされていましたので、先輩方に従い、メスオス比1:4くらいで100均で買ったケースに入れました。
数が足らないので、近隣の野生のものに来てもらいました。もちろん捕獲禁止でなく、安定して大量に発生している場所から数匹だけです。うまく増えたら戻そうと思っています。
飛び回るのは交尾相手を探すためですから、むしろ助けていることになるのですが、情緒的に考えるとなんとなく閉じ込めるのは気が引けます
成虫の様子
オスとメスの様子
湿らせた水苔に、アジサイの葉を入れています。
上から見ると
上から見たところ
もちろん、普段は蓋をしています。

ホタルを増やす計画

ウチの横には小川(農業用水)が流れていて、野生の源氏蛍が生息しています。
以前は一年中通水していて、上流には水草が繁茂し、浄化されたきれいな水が流れていました。
数年前には100匹を超えるような乱舞も見られたのですが、その後どういう事情か、夏の暑い時期に長期間水が止められたことがありました。
川底はすっかり乾き、水草はすべて枯れ、通水再開時には大量のヘドロとなって川に積り、ドブのようになってしまいました。
その後、頻繁に水が止まるようになり、元のようにきれいな川には戻りませんでした。
羽化するホタルの数は、多くなったり少なくなったり、場所が変わったりを繰り返すので、それだけが原因とはいえませんが、翌年には10匹程度しか羽化しませんでした。
その翌年は低温が影響してか、やはり10匹ほどとなり、追い討ちをかけるように台風による大雨で、大量の土砂が流れ込み、今年は5匹程度にまで減ってしまいました。
私自身は、自然の物は自然のまま放って置くべきだと考えているので、川を掃除したり、カワニナを増やしたりということはやってきましたが、人工飼育には乗り気でなかったのですが、無くなってはあまりにさびしいので、回復を図ることにしました。

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