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古代の遺構かな?

随分長く空きましたが、 今回 ブログのタイトルをちょっと変えて、これまでと違った話をしたいと思います。

近年、Googleマップや 国土地理院のサービス で過去の航空写真が見られるようになりましたので、出身地の宮崎市の写真を見ていたら、地形が不自然なことに気づきました。
場所は宮崎市の檍(あおき)地区で、砂丘の上に古墳がいくつもある場所です。
写真は、 国土地理院 のサイトからダウンロードした昭和23年1月27日米軍撮影の一部です。 矢印部分が檍地区です。

拡大して輪郭を描いてみました。
矢印部分は檍1号墳(前方後円墳)です。

奇妙な形ですが、南側はシンメトリックな構造で、しかも左右の円はほとんど同じ直径(約130メートル)の真円に近い円弧ですので、自然のものではなさそうです。
筆者はここにある檍中学校(撮影時にはまだありません)に通っていましたが、 下図の黄色の斜線部は、周りの低地と同じ高さに削られているため、地上からは円の一部であるとは気づきませんでした。しかし、写真では円構造の痕跡がハッキリ判ります。この部分については次回説明したいと思います。

この地形は、現在ではほとんど失われていますが、他の年の写真を見ると、昭和30年代まではなんとなく残っていたようです。

さて、ここからは素人の勝手な想像です。
この地形に関して何か研究があるかと探してみましたが、少なくともネット上では 見つかりませんでした。
もしかすると、研究されている方がいらっしゃるかもしれませんが、ご容赦ください。

古墳があることは知っていましたが、 水に浸からない高い場所だから古代人が住んでいたのだろう程度に思っていました。
しかし、この地形を見てから、この場所に何か意味があるような気がしてきました。

ここは海岸に沿って南北に走る砂丘の南端にあります。
真南に向いていても良さそうなものですが、何故かわざわざ丘を削って西に向いています。しかも微妙に真西からズレています。
そこで、ふと気づきました。
ここからは霧島の山々がよく見えます。
試しにGoogleマップの距離測定で、天孫降臨の言い伝えもある高千穂峰の山頂と現地に線を引いてみました。

現地を拡大して、昔の地形を重ねてみます。
ほぼ方向は合っていますね。

ついでに3Dで鳥観にしてみました。
便利な機能ですね。霧島は実際このように見えます。
左端の尖っているのが高千穂峰です。

こうしてみると、古代人の信仰や神話に関係がありそうな気になってきます。
考察はさらにつづく予定です。

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